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コラム(今月の言葉)|Column
ワークライフバランスと女性管理職排出との関係

平成29年度男女共同参画白書によると、労働力人口は減少しているが,平成24~28年の4年間に全年齢総数の就業者数は170万人増加し、このうち女性が147万人、男性が23万人増加で、女性の就業が大幅に拡大した。そして県別にみてもすべての県で女性の就業がプラスに転じていた。

ワークライフバランスの視点で、都道府県別 女性の就業率の推移をみると、トップ5は、1位福井県、2位富山県、3位島根県、4位鳥取県、5位石川県であった。福井県は、ワークライフバランスについてのノウハウが歴史とともに培われてきたといえる。驚くことに、M字カーブの窪みがないとされる欧州諸国と福井県とこれに次ぐ富山県を比べると、福井県の20代から40代前半にかけての就業率はスウェーデンを上回り、両県ともに、全ての年齢階級でドイツ・フランスを上回った。

女性管理職排出の視点で、管理的職業従事者に占める女性の割合を都道府県別に見ると、20%を上回る県(高知県、青森県)がある一方、8%台の低い状況の県(石川県、滋賀県)もある。 

女性の就業率(平成27年)の上位5県(福井県,富山県,島根県,鳥取県,石川県)では、女性の就業は拡大したが、いずれの県も管理的職業従事者に占める女性の割合では全国平均(13.4%)を下回っている。


管理的職業従事者に占める女性の割合に都道府県間で大きな違いがあるのは、地域の大きな特性のひとつである産業構造によるところがあると考えられている。都道府県別に、全産業の従業者数に占める製造業従業者の割合と、管理的職業従事者に占める女性の割合との関連性をみると、製造業従業者の割合が高い地域では、相対的に管理的職業従事者に占める女性の割合が低い。一方、製造業従業者の割合が低い地域では、管理的職業従事者に占める女性の割合が高いという負の相関関係がうかがえると記述されていた。

この結果だけでは判断しきれないが、製造業従業者の割合が高い地域で管理的職業従事者に占める女性割合が低いということは、製造業では管理的職業従事者に占める女性割合が低くなる、何があるのだろうか。単に従事者の男女比率の問題によるものなのか、職種的問題なのか。

産業構造によって、管理的職業従事者に占める女性割合はどのように変わるのか、深めていく必要があるようだ。




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