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コラム(今月の言葉)|Column
卓球で学ぶ、「環境変化に適応する力」を鍛える。ダグラス・ホールの理論

フリーランスとなったときに、卓球を再びやろうと決めたのだった。
近隣の卓球チームに入れてもらい、週に一度、朝9時から12時までみっちりと練習してきた。チームメンバーは、素敵な年齢を重ねた先輩たちであり、なんと私が一番若いのだった。

2017年の暮から、コーチに来るようになり、2014年から導入されたプラスチック・ボールにあった打ち方の改革が始まった。

じつは国際卓球ルールの決定で、2014年からセルロイド・ボールからプラスチック・ボールに変わった情報は聞いていたが、今まで通りの練習方法を持続していた。だが、今までのようにボールをさばききれないような感覚を味わっていたが、それは歳のせいと思い、ボールのせいとは思っていなかった。

コーチから、今までと全く違う打ち方の指導を受けることになった。
しかし、言われても半世紀もの間、体に身についたことは、そう簡単には変えられなかった。

ふと、私は修論にダグラス・ホールの「プロティアン・キャリア―変幻自在のキャリア」の考えを中心とした自律的キャリア形成の重要性について記したのだが、彼が述べているメタ・コンピテンシー〈アダプタビリティ(適応性)とアイデンティティ〉について、この卓球の指導をこの理論を活用することで、自分自身がしっくりとした気がした。


どういったことか、卓球を例にとってみることにする。

*反応学習:コーチから「進化したカットマン」としての指導を発展させようと新しい打ち方を受け入れて試みる、柔軟に新しい打ち方を模索する行動をする。

*アイデンティティの探索:
現時点の自分の打ち方から、コーチが教える「進化したカットマンの打ち方」に到達すべく、コーチや先輩からのフィードバックを聞き入れる、かつ動画を撮って自己についての正しい情報を得る、ネットから卓球の最新の情報を得るなど、洞察したり学習したりする。

*統合力:反応学習、アイデンティティの探索から、自分の行動(打ち方)とアイデンティティの一致を保ち、環境変化(コーチの新たな指導)に的確に応えられるよう、継続的に調整を計りながら維持していく。

*適応モチベーション:経験から生じた矛盾を解決し、統合された構造を作り出そうとする試みを動機づける意思。自己成長の喜びの連鎖を味わうために。

この考え方を利用して「進化したカットマン」への道を整理できたことで、この環境変化をどのように適応させていけば良いかを理解することができ、かつ行動を維持できるようになった。
卓球から、ホールの理論が展開された!!!
そうは言っても、進化したカットマンへの道はそう簡単なことではないのだけれど・・・・。
未来の姿を想像して、がんばろう。




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