キャリア&ライフデザインサポート|小西ひとみオフィシャルWebサイト|コラム(今月の言葉) Column キャリア&ライフデザインサポート|小西ひとみオフィシャルWebサイト|コラム(今月の言葉) Column
Home ご挨拶&プロフィール|Profile 主な活動内容|Work コラム(今月の言葉)|Column 読者からの声|Q&A お知らせ|Information お役立つリンク集|Link お問合せ|Contact us
コラムTOPへ戻る >>
コラム(今月の言葉)|Column
Hidden Figures 隠れた人々 私は何に対して動機づけられるのか。

仕事の合間を見つけ、映画『ドリーム』を観てきた。
テレビの予告編を見てから、心に何か響くものがあった。
それまで映画の予告をテレビや映画館で見るが、観ようと動機づけられるものは、最近残念ながらなかったのだ。

英語のタイトルは『Hidden Figures (隠れた人々) 』というもの。
1960年代のNASAで活躍したアフリカ系アメリカ人の数学者、キャサリン・ジョンソンさんと2人の同僚ドロシーとメアリーのそれぞれの生きざまが魅力的な実話だった。
私が、10代のころのアメリカで実際にあった話。生活すべてにおいて、黒人用、白人用と分けられた世界の中で、それを受け入れつつ自分の考えをきちんと持ち、逃げずに生き抜いていく女性たちがそこにあった。

人は何かの動機を受けて行動に移しているわけだが、私は何を感じ、何に対して動機づけられたんだろうか。人種差別なのか、性差別なのか、自己実現なのか、、、、。


映画を今振り返ってみると、最初の動機はNASAで働いた黒人女性3人が差別の中で力強く生き抜いた姿を観たいという思いだった。しかし、今、一番印象に残っているのはドロシーのストーリーであることに気付いた。ドロシーはキャサリンほど数字に強いわけでもなく、黒人女性グループの取りまとめをしているが、管理職にしてくれと嘆願してもその地位は認められず、ただみんなのために働いている女性だった。

ある時、IBMの計算機が導入され、彼女たちの仕事もそのうち無くなり「クビ」という話を聞いたドロシーは、ひそかにプログラミングの本を図書館から必死に持ち出して読みこみ、だれもいない時にIBMの機械を動かして使えるようになる。そして、一緒に働いてきた黒人女性たちこっそり指導してそのノウハウを共有していく。そうした中、IBMの技術者たちは機械をうまく起動させられない状態が続いた。


ある時、いとも簡単にドロシーが機械を起動させたことを見たIBMの技術者やNASAの関係者たちは、衝撃を受ける。トップからドロシーを管理職として採用するとアサインされたのだが、彼女はその申し出をきっぱりと断った。彼女は黒人女性グループ全員を採用する条件を提示したのだった。もちろんそれは受理され、彼女たちは堂々とコンピュータールームに凱旋していった。
最高にすっきりした。

私は、未来のために道を開いた人に心を動かされるのかもしれない。
それも、個人でなく周りを幸せにする人に、心を動かされるのだろう。
私はドロシーにはなれないが、未来のためにこれからも日々頑張ろう。




Column Top Page >>
キャリア&ライフデザインサポート|小西ひとみオフィシャルWebサイト