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コラム(今月の言葉)|Column
誰もが幸福感をもって働き続けていくために。

女性活躍推進といわれている、今日この頃。
 アン マリー・スローターの『Unfinished Business(和タイトル:仕事と家庭は両立できない)』を読んだ。『リーン・イン』のシェリル・サンドバーグと共にその発言が注目されている人である。

彼女は、クリントン国務長官のもとで政策企画部長を務め、2年の任期を終えてプリンストン大学教授に戻っただけだったのだが、「女性が家庭と仕事を両立できずにドロップアウトした」という人や、「母親としての罪滅ぼしのために国務省を退いた」と典型的なことをいう人もいたと書いている。女性が働き続けるためには、アメリカでも日本と同じようなことが起きているということだ。

働き方が画一的で柔軟性に欠けることが、ライフイベントとマッチしないため、問題になるのだ。昔は男性のみが働くため合理的で無駄がなく管理しやすいことから問題があまり見えなかったのだった。現代の働き方の問題は、女性の育休だけの話ではない。

これからの時代、男性も含めた介護の問題や重い病気からの時短勤務などがある。介護はそれぞれの親をそれぞれが見るということが多いようだが、子育ては男親・女親ともに子供とかかわっていくことが互いの幸せであり、子供にとっての幸せでもあると思う。


まずそのために個人にとっては、お互いのキャリアをどう進めたいか、話し合い、折り合いをつけ納得した上で、楽しく生活ができるようにしたいものだ。これはきれいごとの話ではなく、社会の慣習を鵜呑みにしないで、自身の人生をどうしたいと考えているかを真剣に話合いをしていくことから始まるだろう。

また企業組織にとっては、多様な働き方が求められることで、勤務形態の柔軟性への対応が迫られる。つまり今までの人事労務の画一的な管理を見直すことになっていくだろう。個々の社員の働き方を尊重するということは、ダイバーシティ・マネージメント、つまり個別に管理していく決断をしていくことなのだ。

働き続けている人たちが、幸福感をもって生きてゆくために。優秀な人材を確保するためにも、この変化は必要なことになるだろう。




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