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コラム(今月の言葉)|Column
「ダイバーシティ&インクルージョン」への道

ダイバーシティ&インクルージョンという言葉を聞いたことがある方は、増えているだろうか。簡単に言えば、多様性と包括性。例えば、個々個人の能力や資質の違いを尊重し(多様性)、それぞれを認め合い受け入れて(包括性)、それぞれの強みを活かしてチーム一丸となって目標を達成する、と言えば分りやすいだろうか。

私は、今から10年前にNPO法人GEWEL(ジュエル)を友人たちと立ち上げた。次のメンバーが後を引き継ぎ、現在も活動し続けている。
先日そのGEWELが10周年を迎え、記念祝賀会に招待された。もう10年が経ったのかと、考え深い思いであった。
10年前私たちは、女性の活躍推進や、女性管理職を増やしていこうという思いから活動を起こした。それは、あまりに働いている女性たちが一般職ばかりで、女性管理職は外資系にいるが、日本企業ではあまり見当たらない状態だったからだ。その原因は、女性の意識なのか、企業の風土なのかをそれぞれ支援しながら研究していくことにした。


活動をはじめて、女性支援にフォーカスしても、女性活躍への抜本的な変化が生まれないもどかしさから、我々は企業風土の改革へシフトするようになった。そのコンセプトが「ダイバーシティ&インクルージョン」だった。
世の中も「ダイバーシティ」というフレーズが多く聞こえるようになり、企業も女性活躍の一環として、ダイバーシティを取り入れ始めた。ダイバーシティ推進企業と協力しながら研究会を発足し、互いに情報をシェアしながら学んでいった。

当初、企業では、多様な働き方、WLBの充実など個人の権利と自由を受け入れることを謳って、いろいろな制度を導入していた。しかし企業は、ダイバーシティを取り入れることでメリット(利益)がなければ、積極的に活動しない。10年経ち、調査結果からも、少しずつではあるがダイバーシティは知名度を上げている。だが、ダイバーシティつまり多様性を重んじるという企業風土はまだ当分先のようだ。ましてやインクルージョンはまだ知名度も低いままである。
ダイバーシティ&インクルージョンとなって、初めて企業で活かせる仕組みとなるのだが、まだそこまで理解して活動できている企業は外資系のみだろう。

日本企業で活かせるダイバーシティ&インクルージョンの仕組み作りと、その利得の根拠を裏付けるために調査や研究を続けている。
ダイバーシティ&インクルージョンは、よりよい社会を創ると信じている。その社会は、ひとり一人が自分を信じ他者を信じ、自分の能力を最大限に生かして、大事だと思うことに時間を注ぎ、人生を楽しく過ごしている社会なのである。このビジョンを胸に努力していこう。




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