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コラム(今月の言葉)|Column
あなたは認知の倹約家?それとも動機を持つ戦術家ですか?

最近学んでいる社会心理学の本で、人間は「認知の倹約家」であり、「動機を持つ戦術家」であるという表現があった。わかりやすく言えば「認知の倹約家」というのは、特別な必要がない限り、情報処理(認知のプロセス)にかかる労力を無駄遣いしないようにするもので、「動機を持つ戦術家」とは、必要となれば労力を惜しまず働くと仮定するものだそうだ。

例えば、人を紹介されて自分の好みのタイプでない人だと思えば、倹約家としてその人に対する情報処理にかける労力は、男性・45歳・△会社の人・メガネをかけていると軽い労力で終了させるだろう。しかし、ひとたび自分にとって興味のある人ならば、労力は惜しまず、男性・45歳・○会社の課長・おしゃれ・旅行好き・出身地・好きな食べ物・好みのタイプ・・・・・など、情報処理の労力は惜しまないだろう。

倹約家の出番は、私たちが簡単に判断するとき。今までの経験の中からうまくいったことを見つけその中から合理的な答えを探すのである。または、何か自分で判断するとき「周りのみんなと同じにしておこう」と思ったことがあるだろう。これも倹約家の出番となる。考えるのが面倒だ、億劫だ、まあいいやこんな気分の時にも登場してくるようだ。

しかし、労力を惜しみ今までの経験の中だけで、周りと同じで良いというのでは、私たちの脳みそをあまりに使わないままである。楽ばかりしていては、人間、バカになるばかりである。


この夏に参加したあるセミナーのことを思い出した。
「アナロジー(類推)を育てることの重要性」がテーマで、そこに興味があり参加した。
アナロジー(類推)とは、自分が今持っている知識を応用して、問題を解くカギを見つけだす創造性であり、あるいは新たなものを発見していく時の発想の素になりうる思考の仕方である。まさに動機を持つ戦術家の出番だ!

答えのわからない問題を解く創造性、科学、物理、未知のものを発見していく発想の素は、まさに動機を持つ戦術家でなければ達成できそうにない。その力が、私たち人間に備わっているのだから、今まで通りの毎日でなく、みんなと同じ生き方でなく、自分なりに自分の可能性を考えてみる。新たな自分を発見していくために、動機を持つ戦術家になってみても良いのではないだろうか?

少なくとも私は、動機を持つ戦術家に近づこうと思っている。
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