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コラム(今月の言葉)|Column

マインドセット(心のあり方)について・・・あなたは、コチコチ? しなやか?

キャロル・S・ドゥエック(2008)著,『「やればできる!」の研究』―能力を開花させるマインドセットの力―、(今西康子訳,草思社)を読みました。
彼女は、スタンフォード大学心理学教授で社会心理学、発達心理学の分野における世界的研究者の一人。数多くの研究で大きな業績をあげていらっしゃる方です。

この本を読みながら、自分自身を振り返る機会になりました。この本の中では、マインドセット(自分についての単純な信念)について2つの捉え方が書かれています。ひとつは、「コチコチマインドセット」、もう一方は「しなやかマインドセット」です。

コチコチマインドセットは、自分の能力は生まれつき決まっているという信念で、物事につまずいたら失敗と考え、努力することは能力のない証拠と捉える。賢さを証明できたら成功。結果がすべてなので失敗したり一番になれなかったりするとそれまでの努力は水の泡と考え、もうダメだと落ち込む人。

しなやかマインドセットは、人間の基本的資質は努力次第で伸ばせるし変われるという信念で、成長できなければ失敗と考え、努力こそが人を賢く、有能にしてくれると捉える。新しいことを学べたら成功。結果がどうなろうとも、今、力を注いでいることそれ自体に意義を見出すことができる人。


自分自身が、コチコチかしなやかのどちらかというよりも、会社組織の中で成果を上げていた当時を思い出すと、その当時はコチコチの自分がいました。結果がすべてですから失敗は許されないものと捉える傾向が強かったと思います。小さい時も自分の能力はさほど良くもないと思っていましたし、親に対して失敗は許されないと潜在意識が働いていたように思います。親の影響が働いていたのでしょう。

いつのころからでしょうか、そう中学で卓球部に入ってから、トレーニングや打球練習を続けていくうちに選手として強くなったころです。努力の意味を知り成長感が得られ、しなやかマインドセットになったようです。この経験から努力し続けることで成長することの楽しさを学んだと思います。
このような自分自身の経験もあって、子育ても、部下育成も、正しい答えを教える教育は意味がないと思います。
知る喜び、なぜだろうと思考をめぐらし調べる喜び、その努力から成長感を自分が実感して生きてゆくことが人生の意味になると思うのですが、いかがでしょうか。心のあり方は、教育によって変化するのです。



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