コラムTOPへ戻る　>> ■ 人間のチカラの奥深さ 人間のチカラの奥深さを実感しました。 やっとコラムを書こうという気持ちが出てきました。もう大丈夫です！ 抗がん剤治療は、いろいろな方の経験など聞いていたので、どう向き合っていったらよいか不安でいっぱいでした。そして癌根絶治療として6回抗がん剤治療をすると最初に聞いたとき、仕事をキャンセルするしかないのかとちょっとショックを受けました。せっかく今まで築き上げた信頼関係を裏切りたくないという思いが強かったんですね。 幸運なことに、私の場合は上手く乗り切ることができたんです。 担当医のアドバイスによっても私の対処は変わったでしょうが、｢仕事をしながら治療を続けている人もいますよ。｣という最初の一言が、前向きに行動する原動力になったことは確かです。良い意味の先入観が私を救ってくれました。 まさしく相手がどう言うかによって、自分の行動が左右されます。私にとっては｢仕事しながらでも、できるんだ｣とポジティブ(かなり楽観的だったようですが)に受けとめられたこと、もう一つ大事な点は、実際にあった本当の話(事実)をしてくれたことです。曖昧な表現でなく、客観的な視点で発言してくれたことです。 具体的に治療内容を知ると、そう容易い内容ではありませんでした。治療後1週間目は身動きが取れない辛さだったのです。それがなんと2〜3週目は段々楽になり、また治療を始めるという繰り返しでした。仕事の合間を縫って何とか治療をしていきました。でも「最初に乗り切れそうだ」と、自分で受けとめたことが良かったのでしょうね。 先生に感謝です！ 何か大きなことを乗り切るときは、漠然とした不安を持たないで客観的事実をみていきましょうね。そうすれば、何をすればよいかが分かります。 そして治療後の毎日は、私に「人間のチカラの奥深さ」というか「自然治癒力の凄さ」を体感させてくれました。治療後1週間では、血液の数値―例えば白血球や赤血球などの数―が極端に下がるのですが、毎週検査をするごとにじわっじわっと上がっていくんです。食べたいものなど何も思いつかないしほとんど食べられないのですが、食べたいと思ったものをちょっとでも食べていくとじわっと数値が上がっていきます。私の体の中の細胞の一つ一つがエイコラサッサと私を元気にしていってくれるんですよ。「生きているんだ」と実感できた瞬間です。スゴイと思いませんか！わが未知なるチカラに感謝です。 Column Top Page >>